梅雨の時期ってうっとうしいですよね~。洗濯物は乾かないし、パンにはカビが生えるし、ほんっと好い事なんて何もない! と、ついつい愚痴も出てしまいますが、そんな梅雨の時期だからこそ楽しめることもあります。それがアジサイ鑑賞です。
アジサイの花だけは、青空に明るい太陽が照りつける日より、しっとり雨に濡れた日の方が風情があって綺麗だと思いませんか?

この時期、桜の並木で有名な霞川沿いにもアジサイの花がたくさん咲いていますが、アジサイといえば高幡不動尊や鎌倉の東慶寺、長谷観音のある長谷寺なんかが有名ですよね。やっぱりアジサイはお寺がよく似合う。
そんな素敵な「アジサイ寺」が入間にもないのかな~~。
ありました! 春日町にある蓮華院です。

鎌倉時代に寂蓮法師によって開かれたと伝わる古刹で、本堂には鎌倉時代の仏師、長慶が彫ったというご本尊の千手観音も安置されている由緒正しいお寺です。

その蓮華院に、実はアジサイの花がたくさん咲いていて、いまの時期だからこそ楽しめるんです。
アジサイっていろんな色がありますが、もともとの色は白で、土壌が酸性だと青になり、アルカリ性だと赤になるそうです。蓮華院にもいろんな色のアジサイがありますが、中にはこんなピンクのアジサイも!

ピンクのアジサイは土壌が酸性なのかな? アルカリ性なのかな? それともこういう色の新種なのかしら? よくわからないけど、可愛いから何でもいいよね(笑)

ところでアジサイって日本が原産地だって知ってました? もともと日本にあったガクアジサイを西洋人が絶賛し、このよく見る丸い西洋アジサイに品種改良したんだそうです。

地味なガクアジサイだけど、日本原産と聞くとなんだか愛着わいてきますね~。ちなみにガクアジサイの花って、真ん中にたくさんある小さい丸い点々のようなのなんですって。さすが日本原産! どこまでも控えめ!!

こちらのアジサイはシチダンカという名で、ヤマアジサイの一種ですが、江戸時代に日本にやって来たシーボルトが紹介したものの、長らく実物が発見されずに「幻のアジサイ」と呼ばれていたものなんですよ~。
いまは挿し木によって各地で見られるようになりましたが、ちょっと毛色が変わっていて愛らしいですよね。
ジメジメして鬱陶しい梅雨の時期ですが、入間の「アジサイ寺」の蓮華院で梅雨ならではの花々を愛で、ほっこりしてみてはいかがでしょう?